.NET Frameworkで用意されているコレクションクラスは、System.Collections 名前空間にあります。この中から必要に応じて適当なクラスを選択して使用します。どのクラスを選択すべきかに関しては、ヘルプ「コレクション クラスの選択」で詳しく説明されています。
.NET Framework 1.1以前では、VBのCollectionに一番近いクラスは、.NET FrameworkではNameObjectCollectionBaseクラス (System.Collections.Specialized名前空間)であるようです。ただし、NameObjectCollectionBaseクラスは抽象クラスであるため、実際に使うためには派生クラスを作成しなければなりません。.NET FrameworkではNameObjectCollectionBaseクラスの派生クラスとして、NameValueCollectionクラスが用意されていますが、これは文字列のコレクションであり、同じキー名のアイテムを複数登録できるという違いがあります。
.NET Frameworkで実際によく使われるコレクションは、ArrayListクラスか、Hashtableクラス(ともにSystem.Collections名前空間)です。ArrayListクラスはインデックスによってしか要素にアクセスできませんし、Hashtableクラスはキーによってしか要素にアクセスできません。
.NET Framework 2.0以降では、これらのコレクションに代わって、System.Collections.Generic名前空間にあるジェネリックコレクションを使うべきです。ArrayListクラスの代わりにListジェネリッククラスを、Hashtableクラスの代わりにDictionaryジェネリッククラスを使います。
注意:この記事では、基本的な事柄の説明が省略されているかもしれません。初心者の方は、特に以下の点にご注意ください。