共通言語ランタイム(CLR)環境に関する情報を取得するには、RuntimeEnvironmentクラスが役に立ちます。
RuntimeEnvironmentのGetSystemVersionメソッドで、現在のプロセスを実行している共通言語ランタイムのバージョン番号を取得できます。
GetRuntimeDirectoryメソッドで、共通言語ランタイムがインストールされているディレクトリを取得できます。このディレクトリは通常「%windir%\Microsoft.NET\Framework\version\」になります。
SystemConfigurationFileプロパティで、システム構成ファイル(マシン構成ファイル、Machine.config)へのパスを取得できます。このパスは通常「%windir%\Microsoft.NET\Framework\version\config\machine.config」になります。
Console.WriteLine("共通言語ランタイムのバージョン番号:") Console.WriteLine( _ System.Runtime.InteropServices.RuntimeEnvironment.GetSystemVersion()) Console.WriteLine("共通言語ランタイムがインストールされているディレクトリ:") Console.WriteLine( _ System.Runtime.InteropServices.RuntimeEnvironment.GetRuntimeDirectory()) Console.WriteLine("システム構成ファイルへのパス:") Console.WriteLine( _ System.Runtime.InteropServices.RuntimeEnvironment.SystemConfigurationFile)
Console.WriteLine("共通言語ランタイムのバージョン番号:"); Console.WriteLine( System.Runtime.InteropServices.RuntimeEnvironment.GetSystemVersion()); Console.WriteLine("共通言語ランタイムがインストールされているディレクトリ:"); Console.WriteLine( System.Runtime.InteropServices.RuntimeEnvironment.GetRuntimeDirectory()); Console.WriteLine("システム構成ファイルへのパス:"); Console.WriteLine( System.Runtime.InteropServices.RuntimeEnvironment.SystemConfigurationFile);
出力例 : 共通言語ランタイムのバージョン番号: v1.0.3705 共通言語ランタイムがインストールされているディレクトリ: C:\WINDOWS\Microsoft.NET\Framework\v1.0.3705\ システム構成ファイルへのパス: C:\WINDOWS\Microsoft.NET\Framework\v1.0.3705\config\machine.config
RuntimeEnvironment.GetSystemVersionメソッドではリビジョン番号を取得できません。リビジョン番号を含めたバージョンは、Environment.Versionプロパティで取得できます。
Console.WriteLine("共通言語ランタイムのバージョン: {0}", Environment.Version.ToString())
Console.WriteLine("共通言語ランタイムのバージョン: {0}", Environment.Version.ToString());
.NET Frameworkのバージョンについては、Wikipedia: .NET Frameworkの.NET Frameworkのバージョン表を参考にしてください。
ちなみに.NET Framework 3.0と3.5は共通言語ランタイムなどの基本的な部分が2.0と同じですので、上記の方法でバージョンを取得すると2.0と同じバージョンになります。