.NET Framework 1.1以前では、Form.AutoScaleプロパティをTrueにすることにより、フォームが自動スケーリングされるようになります。自動スケーリングが有効になっていると、表示解像度(DPI)やシステムフォントの違いにより、フォームの大きさが自動的に調節されます。デフォルトでAutoScaleプロパティはTrueになっています。なお明示的にスケーリングを実行するには、Form.ApplyAutoScalingメソッドを呼び出します。
.NET Framework 2.0以降では、ContainerControl.AutoScaleModeプロパティにより、自動スケーリングを有効にできます。AutoScaleModeプロパティがDpiの時は、ディスプレイの解像度を基準として、スケーリングを行います。例えば、Windowsの「画面のプロパティ」の詳細設定でDPI設定を変更すると、その割合によってフォームの大きさも変化します。AutoScaleModeプロパティがFontの時はクラスで使用されているフォント(通常はシステムのフォント)の大きさを基準として、スケーリングを行います。
AutoScaleModeプロパティがInheritの時は、コントロールの親のAutoScaleModeに従ってスケーリングを行います。親がなければ、自動スケーリングは無効です。Noneでは自動スケーリングが無効です。デフォルトではNoneです。
なお明示的にスケーリングを実行するには、ContainerControl.PerformAutoScaleメソッドを呼び出します。
自動スケーリングについて詳しくは、「Windows フォームにおける自動スケーリング」をご覧ください。
画面の大きさによりフォームの大きさを変えたいのであれば、「ディスプレイの大きさ(画面の領域、解像度)を取得する」と「フォームの位置と大きさを取得、変更する」により、解決できるでしょう。
以下にフォームの大きさを画面の半分にする例を示します。ここではフォームのLoadイベントハンドラに記述していますが、もちろんフォームクラスのコンストラクタ等でも結構です。
'フォームのLoadイベントハンドラ Private Sub Form1_Load(ByVal sender As Object, _ ByVal e As System.EventArgs) Handles MyBase.Load 'フォームの大きさを画面の半分にする Me.Width = Screen.GetBounds(Me).Width \ 2 Me.Height = Screen.GetBounds(Me).Height \ 2 End Sub
//Form1のLoadイベントハンドラ private void Form1_Load(object sender, System.EventArgs e) { //フォームの大きさを画面の半分にする this.Width = Screen.GetBounds(this).Width / 2; this.Height = Screen.GetBounds(this).Height / 2; }