注意:DataGridViewコントロールは、.NET Framework 2.0で新しく追加されました。
DataGridViewに新しく追加される行の高さを指定するには、DataGridView.RowTemplateプロパティで取得できるDataGridViewRowオブジェクトのHeightプロパティを使用します。
例えば、新しく追加される行の高さを50ピクセルにするには、次のようにします。
'行テンプレートの高さを設定する DataGridView1.RowTemplate.Height = 50 '行の最低の高さを設定する DataGridView1.RowTemplate.MinimumHeight = 50
//行テンプレートの高さを設定する DataGridView1.RowTemplate.Height = 50; //行の最低の高さを設定する DataGridView1.RowTemplate.MinimumHeight = 50;
このように設定した高さとなるのはDataGridViewに追加された行だけで、すでに存在している行の高さは変更されません。
また、この設定は、ユーザーが新しい行を追加した時や、データバインディングが行われた時、さらにはDataGridViewRowCollection.Addメソッドが呼び出されたことにより追加された行にも適用されます。つまり、空のDataGridViewにおいて上記のような設定を行っていれば、全ての行をこの高さにすることができます。
このように、RowTemplateプロパティに設定されたDataGridViewRowオブジェクトは新しい行が追加される時にテンプレートとして使用されるため、「行テンプレート」と呼ばれます。
補足:列のセルのテンプレートは、DataGridViewColumn.CellTemplateプロパティで設定できます。
行テンプレートではHeightプロパティだけでなく、ReadOnlyやResizableプロパティによる設定もできますし、DefaultCellStyleプロパティでセルスタイルを指定することもできます。
次の例では、行テンプレートのセルスタイルの背景色を黄色にしています。
'行テンプレートのセルスタイルの背景色を黄色にする
DataGridView1.RowTemplate.DefaultCellStyle.BackColor = Color.Yellow
//行テンプレートのセルスタイルの背景色を黄色にする
DataGridView1.RowTemplate.DefaultCellStyle.BackColor = Color.Yellow;
なお、新しく追加される行の個別のセルのスタイルや値の初期値を設定する方法は、こちらで説明します
注意:この記事では、基本的な事柄の説明が省略されているかもしれません。初心者の方は、特に以下の点にご注意ください。