インストールEXEを配布するメリット

環境/言語:[VisualC# 2010 Express]
分類:[インストーラ]

スレ違いになっていた No32505 の 野々村59さんの投稿への返信です。

> ■32505 / inTopicNo.5)　Re[1]: Visual Studioでアプリケーションの設定を保存する方法
> □投稿者/ 野々村59 一般人(16回)-(2014/07/25(Fri) 11:45:14)
> ■No32499に返信(zzr400さんの記事)
> > やりたい事は、アプリケーションインストール時にユーザーは好きなフォルダにアプリケーションをインストールできるようにしています。
> > 例えば、C:\Program Files\myApplicationや、D:\ourApplication など任意の場所にインストール可能です。
>
> 便乗質問で恐縮ですが、VisualStudioでDebugじゃないコンパイルをして、Releaseフォルダに吐出されたEXEファイルを配布するのに代えて、インストールEXEを配布するメリットってどういうところにあるのでしょうか。
>
> 僕だったら、ベクターからダウンロードしたソフトウェアが単なるEXE形式ではなく、インストーラー付きEXEだったとしたらちょっと嫌だなぁ〜って思っちゃいます。結局EXEファイルを実行している時点で同じでしょうけれど、、、気持の問題ですが。

いわゆる「XCOPY 配布」の類ですね。

インストーラーが無い方が良いと思えるのは、
野々村59さん自身が、PC に詳しい「開発者」だからだと思います。

インストーラーによる EXE 配布を嫌う人が居る一方で、
インストーラー付きで無いと困るというユーザーもおられます。
（インストール先のフォルダーを自分で決められない初心者など）

特に、十分な知識のないエンドユーザーの場合、ZIP や LZH で
配布されたアプリを実行する場合に、その中のファイル一式を
展開(解凍)することなく、エクスプローラー内に表示された
EXE ファイルのみをダブルクリックで起動してしまい、その結果、
依存ファイル(.config や .ini など)にアクセスできないといった
事態に陥る事がしばしばあります。（上級者でもうっかりやらかしますが）

しかも PC にさほど詳しくないユーザーの場合、利用の手引きとして
図解入りの手順書をつけても、読んでもらえないことも多いという…。


ゆえに、こういった利用者向けに対しては、インストーラーを使うことが
有効な選択肢の一つとなります。依存ファイルがある場合、それらのチェックも
一緒に行えますし、「アンインストール」機能もありますしね。

それに加えて、インストーラーを嫌うユーザーに対しても配慮するなら、
　http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-SanJose/8165/winmerge.html
のように、ZIP 版とインストーラー版の両方を用意するのも手かと思います。
（初心者の場合、これはこれでどれを使えば良いのかわからず悩むわけですが…）


ちなみに、ZIP による配布の弊害については、ひとつ具体例があります。
今年の4月〜5月に発生した、IE の脆弱性問題を覚えておられますか?
http://matome.naver.jp/odai/2139884788141590601

この時、西村さんの IE_Remove_VGX_DLL ツールが話題になりました。
脆弱性攻撃に使われる VGX.DLL を登録解除するためのツールです。
http://japan.cnet.com/news/service/35047268/
http://www.asahi-net.or.jp/~tz2s-nsmr/IERemove.html

このツールは、ZIP 配布という形態をとっているため、先述の理由により、
ZIP 内の EXE のみを展開実行した利用者の環境においては、
[表示テスト]ボタンが正常に稼動しないという事態が発生していました。
（ネット上の書き込みで見た他、自分の身の回りだけでも 3 件確認）

とはいえ、同ツールは、
　(1)「DLL を登録解除する」という主たる機能は、
　　　EXE 単体でも動くようになっている。

　(2)『[表示テスト]で何も表示されないようになっていれば解除成功』
　　という仕様のため、テスト画面に表示されることをチェックする
　　利用者は少なかった。
という事情ゆえ、ZIP のままでも、さほど問題にはならなかったようです。

魔界の仮面弁士さん、レスポンスありがとうございます。

> （インストール先のフォルダーを自分で決められない初心者など）

、、、まぁいても全くおかしくないですね・・。


> 特に、十分な知識のないエンドユーザーの場合、ZIP や LZH で
> 配布されたアプリを実行する場合に、その中のファイル一式を
> 展開(解凍)することなく、エクスプローラー内に表示された
> EXE ファイルのみをダブルクリックで起動してしまい、その結果、
> 依存ファイル(.config や .ini など)にアクセスできないといった
> 事態に陥る事がしばしばあります。（上級者でもうっかりやらかしますが）

ZIPのアイコンが普通のフォルダのアイコンとかなり似ていて、ダブルクリックをするとフォルダを開いたときのような感覚でZIP内のファイルをクリックしてリアクションが返ってくるのでそりゃ間違えますよね・・・。ZIPをダブルクリックしたら中のファイルのファイル名は閲覧できるけど、マウスでクリックしても反応ないようにしたらいいのに、中途半端というか。

> しかも PC にさほど詳しくないユーザーの場合、利用の手引きとして
> 図解入りの手順書をつけても、読んでもらえないことも多いという…。

まず読まないでしょうね。
なので、EXEを起動したときに「読まないと先に進めない」機能をつけたり、、
いやそんなことをしても無駄か、
ハサミだって初めて見た人は使い方わからないだろうし、説明書があっても読まないでしょうし、ましてやそれが０１０１０１の世界なので・・。

> ゆえに、こういった利用者向けに対しては、インストーラーを使うことが
> 有効な選択肢の一つとなります。依存ファイルがある場合、それらのチェックも
> 一緒に行えますし、「アンインストール」機能もありますしね。

なるほど、そういう配慮をされていたのですね。

>
> それに加えて、インストーラーを嫌うユーザーに対しても配慮するなら、
> 　http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-SanJose/8165/winmerge.html
> のように、ZIP 版とインストーラー版の両方を用意するのも手かと思います。
> （初心者の場合、これはこれでどれを使えば良いのかわからず悩むわけですが…）

確かによく見かけますね、両方あるの。
僕は社内メールでワードマクロを、マクロの文章をメール本文に貼り付けて、これ使えるので便利ですよ〜って送ったら、「使い方わかんない」っていうメールが殺到しました・・。
VBA起動して貼り付けて、ショートカット設定するだけじゃん、、、と思いましたけど・・・ダメですね、、、思いやりがなかったと反省しています。

ありがとうございました。