DOBON.NET

2-3.InstallShield for Microsoft Visual C++ 6

制作者:InstallShield Software Corporation バージョン:Build-133

ソフトの外観インストール時の外観

「InstallShield」といえばインストーラの代名詞。しかし製品版は高くて一般人には手がでない。そこでVisual Studioについている「InstallShield for Microsoft Visual C++」を使うしかないなということになってしまう。しかもその名は、「for Microsoft Visual C++」とくる。こんなもの、Visual Basicに使えるのか?

はっきり言ってこのソフトは私には難しすぎます。よって、以下の説明には間違いが多発している可能性大です。

機能可・不可補足
ファイルのコピー
ショートカットの作成ショートカットの各種プロパティも指定可
デスクトップ、スタートメニュー、プログラム、 スタートアップ以下以外の場所にショートカットが作れるかは不明
コントロールパネルからのアンインストール
OCXをレジストリに登録
レジストリ情報の削除InstallScriptで可能?
インストールしたフォルダごと削除InstallScriptで可能?
バージョンを比較してコピーバージョンと日時で細かく設定可能
コピーに失敗したファイルをパソコン起動時に置き換えるロックファイルとして指定で可?
関連付け×?
インストール前にREADMEを表示「ユーザー情報」等を表示可
SharedDLLsに登録共有ファイルとして指定
レジストリに書き込む
上記以外の機能

パッケージファイルの分割が可能
OS、言語により変更可能
個々のコンポーネントをパスワードで保護
ファイルを暗号化保護
スプラッシュスクリーン変更可能
セットアップタイプの複数登録
などなど

インストーラのサイズ等

インストーラのサイズ60,039バイト(Setup.exe) + 300,178バイト(_Inst32i.ex_) + 8,327バイト(_isdel.exe) + 11,776バイト(_setup.dll) + α?
アンインストーラのサイズ304,128バイト(IsUninst.Exe) + α?
ファイルのコピーで指定できる特別なフォルダWindowsフォルダ<WINDIR>、Windowsシステムフォルダ<WINSYSDIR>、プログラムファイルフォルダ<PRPGRAMFILES>、Commonファイルフォルダ<COMMONFILES>、一般的なアプリケーションの送り先<TARGETDIR>、スクリプト定義フォルダ

独断による長所と短所

長所

1.高機能

InstallScriptが使えればかなりのことができるのではないでしょうか。

2.一般的なインストーラなので、エンドユーザーが安心して使える

と思います。

3.デバッグができる

確認ができます。

ちょっと気になるところ

1.難しすぎ、しかもヘルプが使えない

素人には難しすぎるため、大変なことになるでしょう。その上無料版ということで、ヘルプが完全でなく、あまり使えない(特にInstallScript関係)。初めて使う人は全く歯が立たないかもしれません。

2.VBに必要なファイルを自分で追加する必要あり

当たり前のことですが、そういうことです。これを失敗するとインストーラとしての役割を果たせなくなってしまうため、自分の責任で慎重に行う必要があるでしょう。前もってディストリビューションウィザードで必要はファイルを確認しておくのがよいでしょう。

3.プロジェクトの保存場所を指定できない

信じられないことですが、これは事実だと思われます。無条件にルートディレクトリに「My Installations」というフォルダをこしらえ、さらにそこにプロジェクト名と同じフォルダを作り、その中にプロジェクトファイルを保存しているようです。

04/5/15追記:バナナ鼻さんから次のような方法で保存先を変更できるとご指摘をいただきました。
プロジェクト一覧ビューにて該当プロジェクトを右クリックし表示されるメニューから「移動」を選択すると、プロジェクトが移動する。

4.配布パッケージのサイズが大きくなる

私が試したところ、ディストリビューションウィザードで作成するより少なくとも500KB以上は大きくなると思います。

5.スクリプトファイルをいじらなければ後から変更できない部分が多々ある

たとえばプロジェクトウイザードでプロジェクトを作成した後、表示したいダイアログを変更したい時はスクリプトファイルをいじらなければならないような感じです。


トップページに戻る

メニューに戻る

次へ