DOBON.NET プログラミング道: .NET Framework, VB.NET, C#, Visual Basic, Visual Studio, インストーラ, ...

無料の.NET開発環境

注意:.NET Framework SDKを使用してコンパイルする方法の説明は、「.NET Framework SDKを使用する」に移動しました。

.NETプログラミングを行っている方の圧倒的多数は、その開発環境(IDE)として Microsoft Visual Studio(以下、VS)を使用していることでしょう。しかし販売されているVSはかなり高価ですので、ちょっと.NETプログラミングを試してみたいという人には敷居が高いです。幸い、無料で使用できて、しかも優れものの.NET開発環境がいくつか存在します。ここではそのようなものを紹介します。

なおここに書かれている情報がすでに古くなってしまっているかもしれないことをご了承ください。

注意:ここで書かれていることが事実と異なる可能性もありますので、実際にアプリケーション使用する場合は、その前に必ずご自分で使用条件等をご確認ください。

Visual Studio Community 2013

Visual Studio Community 2013

現在は、これが一番お勧めです。

Visual Studio Communityは、マイクロソフトが提供する、無料の.NET Framework開発環境です。機能は、Visual Studio Professionalと同等です。

サポートされているOSは、Windows 7 SP1、8、8.1(いずれもx86およびx64)、Windows Server 2008 R2 SP1、2012、2012 R2(いずれもx64のみ)です。また、Internet Explorer 10以上がインストールされていないと、一部機能を使用できません。

利用可能なユーザーに制限があります。以下のようなユーザーが利用可能です。

  • すべての個人開発者。(作成するアプリが有料無料を問わない。)
  • 企業で利用する場合は、以下の通り。
    • PC台数250台未満かつ年商1億円未満の企業であれば、5名まで利用可能。
    • 研修環境、学術的研究、OSIが認定するオープンソースソフトウェアライセンスに準拠したオープンソースの開発者プロジェクトに利用する場合は、ユーザー数の制限なく使用可能。
    • ただし、上記企業が、これ以外の企業からの何らかの報酬を伴う委託に対しアプリケーション開発する場合には利用できない。

Visual Studio Express 2013

Visual Studio Expressも、マイクロソフトが提供する、無料の.NET Framework開発環境です。製品版と比較すると機能が限定されています。

今後は上記Visual Studio Communityに統合され、Expressの新しいバージョンはリリースされないそうです。よって、特別な理由がなければ、Communityを使った方が良いでしょう。

サポートされているOSは、Windows 7 SP1、8、8.1(いずれもx86およびx64)、Windows Server 2008 R2 SP1、2012、2012 R2(いずれもx64のみ)です。また、Internet Explorer 10以上がインストールされていないと、一部機能を使用できません。

Visual Studio Express 2013は、開発ターゲットごとに、以下のような幾つかのツールに分かれています。なお同一PCに別ターゲットのExpressをインストールすることはできません。

  • Visual Studio Express 2013 for Web
    Webアプリケーションの開発環境です。
  • Visual Studio Express 2013 for Windows
    Windows Storeアプリケーションの開発環境です。
  • Visual Studio Express 2013 for Windows Desktop
    Windowsデスクトップアプリケーションの開発環境です。

補足:Visual Studio Express 2012は、ダウンロードセンターからダウンロードできます。Visual Studio 2010 Expressは、こちらからダウンロードできます。Visual Studio 2008 Express Editionは、「Visual Studio 2008 Express Edition with Service Pack 1 のダウンロード」からダウンロードできます。Visual Studio 2005 Express Editionは、ダウンロードできなくなったようです。

SharpDevelop 3.2

SharpDevelop

SharpDevelopは、オープンソース(GPL)の.NET開発環境です。

対応している言語は、C#とVB.NET以外に、Boo、F#、ILAsm、IronRuby、IronPythonです。VB.NETでは、コンソールアプリケーション、Windowsアプリケーション、Windowsサービス、Compact Frameworkの開発が可能で、C#ではさらに、ASP.NET、WPFが可能です。

日本語化するには、SharpDevelop-jpにある日本語リソースが必要です。日本語リソースを適用する方法は、パッケージ内のReadmeをご覧ください。

SharpDevelopは、多くのプログラミング言語に対応している以外にも、VSにない面白い機能が幾つもあります。例えば、C#、VB.NET、Boo、Ruby、Python間のコード変換ができます。

MonoDevelop 2.4

MonoDevelop

MonoDevelopは、Linux、Windows、Mac OSXで動作するMonoの開発環境です。Windowsでは、Microsoft .NET Frameworkでコンパイルすることもできます。

SharpDevelopがバージョン3からMonoの対応をやめましたので(ソースには含まれているようです)、Monoの開発環境として貴重な存在です。

MonoDevelopはSharpDevelopを基にして作られたようで、操作性などSharpDevelopと似たような感じです。

対応している言語は、VB.NET、C#、C、C++、ILです。VB.NETでは、コンソールアプリケーション、Gtk#アプリケーション、ASP.NETの開発が可能で、C#ではさらに、ライブラリ、ASP.NET MVCが可能です。

Microsoft WebMatrix 2

Microsoft WebMatrix 2

Microsoft WebMatrix 2は、Webアプリケーションの開発環境です。APS.NETやHTMLだけでなく、PHPやNode.jsもサポートしています。

コードエディタには、Intellisenseのコード補完機能があります。WordPressなど一部のアプリケーションでは、そのアプリケーションの関数を補完入力できる機能もあります。

IIS Expressがインストールされるため、IISがインストールされていない環境でもテストすることができます。データーベースは、「SQL Server Compact」がインストールされます。

「アプリギャラリー(Webギャラリー)」機能を使うと、Wordpress、.DotNetNuke、Joomla!、Umbraco、MediaWiki、phpBBなどの定番Webアプリケーションを簡単に作成できます。

「拡張機能ギャラリー」機能を使うと、iPhoneやiPadのシミュレーターなど、様々な機能を利用できるようになります。NuGetで公開されているパッケージをインストールすることもできます。

補足:昔のASP.NET Web Matrixはなくなったようです。

その他

以下に紹介するものは、今では古くなってしまった開発環境です。現在は、おすすめできません。

Improve C# Plugin for Eclipse 2.0.1

「Improve C# Plugin for Eclipse」(リンク切れ)は、EclipseのC#用のプラグインです。

EclipseはJavaの開発環境として有名で、かなりの優れものですが、C#のためのプラグイン「Improve C# Plugin for Eclipse」は残念ながら、これといった機能はありません。コードのカラーリングと、Eclipseからのコンパイラの起動(「ウィンドウ」-「設定」-「Set the C# compiler path」でパスを指定する必要があります)ぐらいしか出来ません(content assistant というC#のキーワードをリストで列挙する機能がありますが、私には役に立つ機能とは思えません)。

ただしLinuxでも動くため、Mono とともに使うことにより、Linuxで.NET開発することが可能となる利点があるようです。

C#用のEclipseプラグインには、他に以下のようなものがあります。

Turbo C# Explorer 2006、Turbo Delphi for .NET Explorer 2006

注意:「Turbo C# Explorer 2006」と「Turbo Delphi for .NET Explorer 2006」は現在入手可能かわかりません。

Turbo C# ExplorerTurbo Delphi for .NET Explorerは、Borland社が無料で提供している.NET用の開発環境です。Explorerエディションはカスタムコンポーネントの追加などができませんが、Windowsアプリケーションや、ASP.NETアプリケーションの開発が可能です。商用開発に使用することも可能です。ただし両者とも、.NET Framework 1.1がターゲットです。また、Turboはひとつのコンピュータに別の製品をインストールできないため、これらを両方インストールすることはできません(Turbo C++ for WindowsやTurbo Delphi for Windows、Borland Developer Studioをインストールしていれば、インストールできません)。

Borland C#Builder Personal ダウンロード版 1.0

注意:「Borland C#Builder Personal ダウンロード版」は現在入手可能かわかりません。Turbo C# Explorerに変わったと考えてよさそうです。

「Borland C#Builder Personal ダウンロード版」はDelphiなどでおなじみのBorland社が無料で提供している.NET用の開発環境です。日本語版もちゃんとあります。対応言語はC#のみのようです。無料とは思えないほど機能は充実していますが、ライセンスで、「商業開発は不可。自分のいかなる著作物も他の人に配布することはできません。」とあるため、学習目的以外での使用は難しいでしょう(ライセンスは、例えばフォルダ"C:\Program Files\Borland\BDS\1.0"の"license.txt"にあります)。

機能的には申し分ありませんが、ちょっと使ってみて不便に感じたのは、Windowsフォームプロジェクトにおいて、Trace.Write、Debug.Write、Console.Writeなどでの出力が表示されないことです。いろいろ探してみたのですが、IDEの設定により表示させる方法がわかりませんでした。もしかしたら表示できないのかもしれません。(方法が分かる方はご一報ください。)

Visual Studioとの連携ということで言えば、Microsoft Visual Studio C# プロジェクト(*.csproj)を読み込むことができますが、Microsoft Visual Studio VB プロジェクト(*.vbproj)は「プロジェクトを開く」の「ファイルの種類」に表示されるにもかかわらず、実際には読み込めませんでした。

また、C#Builderで作成したプロジェクトは、Microsoft Visual Studio C# プロジェクト(*.csproj)にエクスポートすることもできます。

繰り返しになりますが、作成したあらゆるものを配布できないようなので、学習目的以外では使えませんが、学習目的であれば、かなり快適に使えます。

  • 履歴:
  • 2004/3/1 ASP.NET Web Matrixの日本語版に関する記述を追加。
  • 2006/1/3 Visual Studio 2005 Express Editionを追加。
  • 2007/1/11 Turbo C# Explorer 2006、Turbo Delphi for .NET Explorer 2006を追加。SharpDevelopの説明を2.0に変更。.NET Framework SDKの説明を別のページに移動。
  • 2008/3/5 「Visual Studio 2005 Express Edition」を「Visual Studio 2008 Express Edition」に変更。
  • 2009/1/5 「MonoDevelop」を追加。
  • 2010/8/27 Visual Studio Express Edition、SharpDevelop、MonoDevelopの説明を最新版のものに変更。
  • 2013/6/30 「Visual Studio 2010 Express」の項を「Visual Studio Express 2012」に変更。「Microsoft ASP.NET Web Matrix v0.6.812」の項を「Microsoft WebMatrix 2」に変更。「Improve C# Plugin for Eclipse 2.0.1」の項に「Migrate .NET applications from Visual Studio to Eclipse」と「Black-sun Eclipse Plugins」を追加。
  • 2015/4/13 「Visual Studio Community 2013」を追加。「Visual Studio Express 2012」の項を「Visual Studio Express 2013」に変更。

注意:この記事では、基本的な事柄の説明が省略されているかもしれません。初心者の方は、特に以下の点にご注意ください。

  • Windows Vista以降でUACが有効になっていると、ファイルへの書き込みに失敗する可能性があります。詳しくは、こちらをご覧ください。
  • .NET Tipsをご利用いただく際は、注意事項をお守りください。