DOBON.NET プログラミング道: .NET Framework, VB.NET, C#, Visual Basic, Visual Studio, インストーラ, ...

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無料の.NET開発環境

.NETプログラミングをしている方の圧倒的多数は、その開発環境(IDE)として、 Microsoft Visual Studioを使用していることと思います。しかしVSは、ただ趣味として.NETプログラミングをかじってみたいという人にとっては高価であり、敷居が高すぎます。幸い、Microsoft .NET Framework SDK にてC#やVB.NET等のコンパイラが無料で提供されていますので、これらを使うことにより、お金をかけずに.NET対応のソフトを作成することが出来ます。

.NET Framework SDKのみを使っての開発となると、まず適当なテキストエディタでコードを書き、適当なコマンドによりコンパイラを起動してコンパイルするという、かなり面倒で、さらにはバグの入り込む危険性の多い方法にならざるを得ません。

しかしこれまた幸いなことに、オープンソースブームのおかげか、フリーの.NET開発環境もいくつかあるようです。ここでは無料で使用できる.NETの開発環境を探し、使ってみることを目的とします。

Visual Studio 2008 Express Edition

現時点では、これが一番のお勧めです。

マイクロソフトが提供する、評価、学習、ホビーのための.NET Framework 3.5の開発環境です(複数バージョンに対応しています)。「Visual Studio 2008」の製品版と比較すると機能が限定されていますが、本格的に使うのでなければ、まったく問題いでしょう。

使用期間制限はありません。ただし、30日以上使用するには、ユーザー登録が必要です。作成したアプリケーションの販売など、商用目的の使用も可能です。

Windowsアプリケーション開発用の「Visual Basic 2008 Express Edition」、「C# 2008 Express Edition」、「C++ 2008 Express Edition」と、Webアプリケーション開発用の「Visual Web Developer 2008 Express Edition」が用意されています。

Web Developerには、Web Matrixと同様に、組み込みのWeb開発サーバーが用意されていますので、IISは必要ありません。

さらに詳しい情報は、こちらのサイトをご覧ください。

補足:Visual Studio 2005 Express Editionは、こちらからダウンロードできます。

Turbo C# Explorer 2006、Turbo Delphi for .NET Explorer 2006

Turbo C# ExplorerTurbo Delphi for .NET Explorerは、Borland社が無料で提供している.NET用の開発環境です。Explorerエディションはカスタムコンポーネントの追加などができませんが、Windowsアプリケーションや、ASP.NETアプリケーションの開発が可能です。商用開発に使用することも可能です。ただし両者とも、.NET Framework 1.1がターゲットです。また、Turboはひとつのコンピュータに別の製品をインストールできないため、これらを両方インストールすることはできません(Turbo C++ for WindowsやTurbo Delphi for Windows、Borland Developer Studioをインストールしていれば、インストールできません)。

SharpDevelop

SharpDevelopは、オープンソース(GPL)の.NET開発環境です。見かけや動作など、VSにかなり似せて作られているため、VSユーザーにはとっつきやすいです。バージョン3からは.NET Framework 3.5に対応しました。

対応している言語(「New Project」で表示される言語)はC#とVB.NET、ILAsm(コンソールアプリケーションのみ)、Booです(他の言語もプラグインにより使用できるようになるかもしれません)。ASP.NETは、C#のみです。さらにC#では、Monoの「Glade# Application」と「Gtk# Application」が作成できます。

日本語にも対応しており、メニューの「Tools」-「Options」-「UI Language」で「Japanese」を選べばOKです。なお、SharpDevelopのインストールに関しては、SharpDevelop-jpにある「インストール方法」に詳しいです。

SharpDevelopはVSにない面白い機能が幾つもあります。例えば、Monoを使ってコンパイルすることもできます(もちろんMonoがインストールされている必要があります)。

SharpDevelopに関する日本語の情報は、SharpDevelop-jpが参考になります。

Microsoft ASP.NET Web Matrix v0.6.812

注意:Web MatrixはVisual Web Developer Expressに引きつかれたようです。

ASP.NET Web Matrixはマイクロソフトが提供しているフリーのASP.NET用開発環境です。言語はVB.NET,C#,J#に対応しています。

特筆すべき特徴は、WYSIWYGでのデザインが可能な点です。それ以外は、コードのカラーリング程度の機能しかありません。

また、IISがインストールされていなくてもテストが出来るという変わった機能もあります。これはIISの使えない環境ではとても使える機能でしょう。

VSと比較すると、VSでは分離コードファイルを作成するのに対して、Web Matrixでは単一ファイルとなります(VSでも2005からは単一ファイルページを作成できます)。

なおWeb Matrixに関しては、@ITに記事(「Insider's Eye - ASP.NET開発のハードル下げるWeb Matrix」)があります。

なお、ASP.NET Web Matrix Project 日本語版もあります。

Improve C# Plugin for Eclipse 2.0.1

これは、EclipseのC#用のプラグインです。Eclipse及び、Improve C# Plugin for Eclipseについて詳しくは次のページをご覧ください。

EclipseはJavaの開発環境として有名で、かなりの優れもですが、C#のためのプラグイン「Improve C# Plugin for Eclipse」は残念ながら、これといった機能はありません。コードのカラーリングと、Eclipseからのコンパイラの起動(「ウィンドウ」-「設定」-「Set the C# compiler path」でパスを指定する必要があります)ぐらいしか出来ません(content assistant というC#のキーワードをリストで列挙する機能がありますが、私には役に立つ機能とは思えません)。

ただしLinuxでも動くため、Mono C# Compiler とともに使うことにより、Linuxで.NET開発することが可能となる利点があるようです。

Borland C#Builder Personal ダウンロード版 1.0

注意:「Borland C#Builder Personal ダウンロード版」は現在入手可能かわかりません。Turbo C# Explorerに変わったと考えてよさそうです。

「Borland C#Builder Personal ダウンロード版」はDelphiなどでおなじみのBorland社が無料で提供している.NET用の開発環境です。日本語版もちゃんとあります。対応言語はC#のみのようです。無料とは思えないほど機能は充実していますが、ライセンスで、「商業開発は不可。自分のいかなる著作物も他の人に配布することはできません。」とあるため、学習目的以外での使用は難しいでしょう(ライセンスは、例えばフォルダ"C:\Program Files\Borland\BDS\1.0"の"license.txt"にあります)。

機能的には申し分ありませんが、ちょっと使ってみて不便に感じたのは、Windowsフォームプロジェクトにおいて、Trace.Write、Debug.Write、Console.Writeなどでの出力が表示されないことです。いろいろ探してみたのですが、IDEの設定により表示させる方法がわかりませんでした。もしかしたら表示できないのかもしれません。(方法が分かる方はご一報ください。)

VS.NETとの連携ということで言えば、Microsoft Visual Studio C# プロジェクト(*.csproj)を読み込むことができますが、Microsoft Visual Studio VB プロジェクト(*.vbproj)は「プロジェクトを開く」の「ファイルの種類」に表示されるにもかかわらず、実際には読み込めませんでした。

また、C#Builderで作成したプロジェクトは、Microsoft Visual Studio C# プロジェクト(*.csproj)にエクスポートすることもできます。

繰り返しになりますが、作成したあらゆるものを配布できないようなので、学習目的以外では使えませんが、学習目的であれば、かなり快適に使えます。

.NET Framework SDK

.NET Framework SDKの説明は、「.NET Framework SDKを使用する」に移動しました。

  • 履歴:
  • 2004/3/1 ASP.NET Web Matrixの日本語版に関する記述を追加。
  • 2006/1/3 Visual Studio 2005 Express Editionを追加。
  • 2007/1/11 Turbo C# Explorer 2006、Turbo Delphi for .NET Explorer 2006を追加。SharpDevelopの説明を2.0に変更。.NET Framework SDKの説明を別のページに移動。
  • 2008/3/5 「Visual Studio 2005 Express Edition」を「Visual Studio 2008 Express Edition」に変更。